【注意】ちょっと怖い話なのでひとりではみないでください。


 私は引越しの際、古くなった外国製の人形、「ハリー」を捨てた。
 その夜、スマホに電話がかかってくる。
「あたしハリーさん。今ゴミ捨て場にいるの……」
 私は、怖くなって直ぐに電話を切った。
 でも、すぐにスマホに電話がかかってきた。
「あたし、ハリーさん。
 今、貴女の住んでいる駅にいるの」
 私は、再び電話を切った。
 私の体に鳥肌が立つ。
「あたしハリーさん。
 今タバコ屋さんの角にいるの……」
 そして、とうとう聞きたくない言葉が聞こえる。
「あたしハリーさん。今あなたの家の前にいるの」
 私は思い切って玄関のドアを開けたが、誰もいない。
 やはり誰かのいたずらかと思った直後、またもや電話が……
「ひっく。あたしハリーさん。
 ひっく。ねぇ、あなたはどこにいるの?」
 ハリーが、涙声で私にそう言った。
 ちょっとかわいいと思ったけれど……
 これ以上関わりたくないので私は、すぐにスマホの電源を斬った。
 ハリーは、昔の私の家に向かったのだろうか?
 私にはわからない。
 私は、その場でハリーの電話を着信拒否にしたので再びハリーから電話がかかってくることはなかった。

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今思えば、メリーさんの電話って携帯だったのだろうか?
この話が、広まった時。
固定電話が、主流だった気が……